Square-1の成形

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全手順覚えたくはない。 しかし、「Square-1の入り口」のD面にPaired edgesを作る手順だけだと、Paired edgesを作るまでに手間取ることがたまにある。 そこだけ何とかしたい……と整理した。

参考

1面の形状

名前は「Squanmate」から。

名前 コーナー エッジ 画像 メモ
4-428名前は塊ごとのエッジの個数。
5-328
6-228
7-128
828
2-2-236名前は塊ごとのエッジの個数。コーナーが3個までは、左右反転を除いて、塊ごとのエッジの個数から一意に定まる。
3-336
3-2-136線対称ではない。
4-236線対称ではない。
4-1-136
5-136線対称ではない。
636
Square44正方形。
Kite44凧。
Barrel44樽。
Shield44盾。
Fist44握り拳。線対称ではない。
Pawn44チェスのポーン? 線対称ではない。
Mushroom44マッシュルーム。
Scallop44ホタテ貝。
Paired edges522個のエッジがくっついている。
Perpendicular edges522個のエッジが垂直の位置にある。
Parallel edges522個のエッジが(ほぼ)平行の位置にある。
Star60星。

形状の個数

U面とD面の組み合わせは、当然コーナーとエッジの個数の合計がそれぞれ8個になるものに限る。 また、U面とD面の形状を入れ替えたものは同一視する。 そのままスライス( / )と、U面とD面を入れ替えて (6, 6)/ は同じ状態になる。 コーナーが2個エッジが8個と、コーナーが6個エッジが0個の組み合わせは、5×1=5通り。 コーナーが3個エッジが6個と、コーナーが5個エッジが2個の組み合わせは、7×3=21通り。 コーナーが4個とエッジが4個同士の組み合わせは、上下を入れ替えたものを同一視することを考慮して、8+7+…+2+1=36通り。

線対称ではないものについて、U面かD面のどちらか一方が線対称ではない場合、手前と奥を反転させた手順を回せば良いので、同一視できる。 U面もD面も線対称ではない場合だけ考慮が必要。 U面もD面も線対称ではないのは、FistかPawnがU面とD面にある場合のみ。 これらの組み合わせは3通り。

ということで、形状の個数は、完成状態であるSquare/Squareも含めて、5+21+36+3=65個。

Paired edges

Square-1の入り口」の通り。 これを覚えれば、途中の形状も含めると、次の14個がカバーできる。

図の向きからスライスすると、次の形状に遷移する。 D面は、U面方向からではなく、D面方向から見た向きを描いている。

1手でPaired edges

Paired edgesが無く、1手でPaired edgesにできる、すなわち、U面とD面にコーナー3個と、コーナー2個とエッジが2個がある形状は次の31個。 D面にStarではなくPaired edgesを作るのは、1手でその形にできる形状が多い点で強い。 図は、スライスするとPaired edgesができる向きを描いている。 Paired edgesの作り方が複数ある場合には、Paired edges以降の成形の手数が少なくなるものを選択している。

6-2/Star
8/Star
2-2-2/Perpendicular edges
3-3/Perpendicular edges
3-2-1/Perpendicular edges
4-2/Perpendicular edges
5-1/Perpendicular edges
6/Perpendicular edges
2-2-2/Parallel edges
3-3/Parallel edges
3-2-1/Parallel edges
4-2/Parallel edges
5-1/Parallel edges
6/Parallel edges
Shield/Kite
Pawn/Kite
Shield/Barrel
Pawn/Barrel
Scallop/Barrel
Shield/Shield
Fist/Shield
Pawn/Shield
Mushroom/Shield
Scallop/Shield
Pawn (L)/Fist (L)
Pawn (L)/Fist (R)
Pawn (L)/Pawn (L)
Pawn (L)/Pawn (R)
Mushroom/Pawn
Scallop/Pawn
Scallop/Mushroom

コーナー3個の塊を作る

次の15個の形状は、1手でコーナー3個の塊を作る(あるいは3個の塊をそのままにする)ことができ、そのとき(コーナー3個の塊の作り方が複数ある場合でも)対面に必ずコーナー2個とエッジ2個の塊ができる。 次の1手でPaired edgesを作れば良い。

4-4/Star
5-3/Star
7-1/Star
4-1-1/Parallel edges
Barrel/Square
Shield/Square
Fist/Square
Mushroom/Square
Barrel/Kite
Mushroom/Kite
Fist/Barrel
Mushroom/Barrel
Fist (L)/Fist (L)
Mushroom/Fist
Mushroom/Mushroom

残り

残りは次の5個の形状。 このうち、Kite/Squareは1手でコーナー3個の塊を作ることができない。 他の4個は、コーナー3個の塊を作ることはできるし、その中には対面にコーナー2個とエッジ2個ができるものがあるが、コーナー3個の作り方によっては対面にコーナー2個とエッジ2個ができない場合がある。

Kite/Square

/ (3,0)/ (1,0)/ (-2,0)/ (2,0)/ (-2,0)/ (1,0)/ で生成できる。 向きが同じFist/Fistか、Kite/Square自身にしか遷移しない。 Fist/Fistにして、コーナー3個の塊を作る。

残り4個の4-1-1/Perpendicular edges, Pawn/Square, Scallop/Square, Fist/Kiteについて、これらの形状が乗っている最短ルートがある。 これを覚えるのが良いだろう。

Kite/Scallop以降はPaired edgesと同じ。

Fist/Kiteは / (3,0)/ (-5,-4)/ (0,2)/ (-3,4)/ (-4,0)/で、Scallop/Squareは、 / (3,0)/ (-5,-4)/ (0,2)/ (6,4)/ で生成できる。

整理するために各形状の最短手順を眺めていると、Paired edgesを経由すると手数が伸びる形状がそれなりにあった。 少しずつでもPaired edgesを経由しない最短手順を覚えていくのが良いのだろう。


@kusano_k